2016年07月16日

アイデアの考え方!

ちょっと前にテレビCMでやっていた後ろ向きに走るジェットコースター。
絶叫系があまり得意でない私は「ひゃ〜、こんなの死んでも乗らんわ」と思ったが、いまでもそのインパクトは覚えている。

暑い時期限定だと思うが、来園者に水をかけまくる?テーマパーク。
パーク内全部?でゾンビが襲いかかってくるハロウィン。
いまもしょっちゅうCMしてるハリーポッター。

そう、みなさんご存知、大阪のUSJ。
前に私も行ったことがある。
それほどテーマパーク好きではない私だが、それでも相当印象に残ってる。
気にも留めてなかったが、聞けばこれらのイベントを考え出してるのは一人のひとらしい。

そういえば、前に行った時は映画会社のテーマパークで、そう何回も来るとこではないな、というイメージだった。
だから、開業当初は来客数が多かったが、だんだん尻窄みになっていたらしい。
それがここ数年はV字回復で、ディズニーランドを超える月もあるほど人で溢れかえっているという。

いま読んでる本にはこんなことが書いてあるが、そのアイデアの出し方は「ピン!」と閃くものではなくて、左脳人間がロジックに考え、データと照らし合わせて絞り出したものだという。
それでも、一発ならともかく、こう幾つものアイデアを出すのだから大したものだ。
すべてインパクトがあって、人が思いつかないようなアイデアだ。

漠然と、すごいアイデアを出してやろう、と考えてしまうと大きな山が立ちはだかって一歩も前に進めない。
だけど、いろいろ策を練って、条件を整えて、一点に集中して頭を絞れば次の一手がみえてくる。
多分それは誰にでもできて、その人のいままで歩んできた道とか経験によって十人十色だと思うが、まだまだ気がつかない「ええ〜!」と思うようなやり方がある気がする。

一点集中するのに、どこに集中するのか。
違うところから飛び込んできた「準備が大切」という話に重複するが(日常の行動の中で、ある事を考えていると、全く違うところから同じような、その考えにリンクするような発言だったり書物だったりを目にする事がある。やはり偶然は必然だ)、ただがむしゃらに突っ走るのも一つの方法だが、ちょっと頭を整理して、考えるポイントも絞り込むとアイデアが出やすいという事を学んだ。

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先日いただいた手ぬぐい。肌触りがイイ!
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2016年07月13日

囚われの身!

人の目なんか気にしないで、
思うとおりに暮らしていればいいのさ。
きみたちは、どこかへ行くとちゅうかい?
人と違った考えを持つことは
一向にかまわないさ。
でも、その考えを無理やり他の人に
押し付けてはいけないなあ。
その人にはその人なりの考えがあるからね

ムーミン谷のスナフキンの言葉だそうです。

スナフキンは気軽に過ごしながら、人生のいろんな物事を考えるのが好きだとか。
いつもふらっとやって来ては、またどこかへ去って行ってしまう、みんなの憧れ的存在。
最小限度のものしか持たないミニマリスト。

孤独を愛し、世間の習慣や慣習など無視して放浪生活を送るボヘミアン。
持ち家もなく寝泊まりはテント泊。
持ち物を増やすことに執着せず、モノを増やすこと自体に恐れさえ抱く。

ひとりが好きで、人から干渉されるのは大嫌い。
邪魔されるのも好きではない。
孤独を楽しみ、自由気まま。
食事の味にもこだわりがない。

こだわって、コレクションして、モノが増えて、どんどん自由がなくなっていく。
いい車乗って、いい家に住んで、美味しいモノ食べて、高級なバック持って、高い時計つけて、高いスーツ着て…
どんどんどんどん窮屈になっていくね〜
そういえば、ちょっと前に書いたムヒカ元大統領も同じこと言っていた。

執着(しゅうじゃく)とは、仏教において、物事に固執し、とらわれることだそうです。
俺、いろんなモノに囚われてるなあ…
もう50になるし、モノに囚われない、自由な人生送りたい(笑)

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これにも囚われてるね
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2016年07月10日

門脈シャントも腹腔鏡で!

腹腔鏡でできる手術が増えている。
昨日も名古屋で行われた中部小動物臨床研究会の月例会で報告してきた。

PSS-Rap short ver movie.zip

発表日が決まっていたので着々と準備を進めていたが、連日の診療・手術が忙しくて結局直前までバタバタしていた。
診察の合間をぬってのCT画像の加工、動画編集だったが、好きなことをしているのであまり苦にならなかった。

今回発表した方法はまだまだ改善の余地があるし、適応基準をしっかり決めていく必要がある。
だが、開腹手術よりはるかに患者の負担は少ないだろうし、手術時間の大幅な短縮も見込めると思う。

低侵襲で手術時間も短ければ重篤な手術合併症である術後発作も軽減できるのでないかと考えている。
技術的にはそれほど難しい方法ではないので、外科医にとってもオーナーにとっても、そして何よりも動物たちにとっても良い方法だと思う。

↓実際の手術動画。苦手な人は見ない方がいいかも。
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2016年07月08日

模型

3Dプリンタで模型を作ってくれる業者さんに頼んで、犬の背骨の模型を作ってもらった。
骨と骨の間には特殊な素材を入れ、自由に曲がるようにしてみた。
出来上がるまでに何度もやり取りして、構想から出来上がりまで結構時間がかかった。

出来上がったものが届いた。
プチプチで厳重に巻かれて、まるで美術品のような扱いでとどいたのでびっくりした。
これは作る側の人たちの思い入れがあるんだ、と思った。

今回は初めて頼んだので、本当に自分の思うものができるか不安だった。
一つ作るのに何万円もかかる。
だから失敗したくなかったし、何度も交渉して試作品をいくつも作ってもらった。

初めの見積りには試作品の値段は入っていなかったが、親切にも費用はかからず試作していただいた。
費用がかからなかったからではないが、終始とても親切な対応をしてくれた。
親切に対応してくれると、こちらも嬉しくなる。

出来上がりを見るととても満足した。
人に見せても「すごいね、これ!」と言われる。
だいぶ費用がかかったが、作ってよかったと思う。

これ何に使うのか。
犬が椎間板ヘルニアになった時、検査でヘルニアの部位を特定するのだが、その時に背骨のなかに針を刺して造影剤を注入する。
その時の微妙な感覚は練習して覚えるしかない。

もちろん実際の生体で練習するわけにはいかないので、今回このような模型を作った。
これを利用すれば、どこでも何度でも練習することが可能である。
すごい世の中になったものだ。

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2016年07月05日

腹腔鏡手術

肝臓に付いている袋、胆嚢は肝臓で作られた胆汁を貯めるところ。
胆汁は普通はサラサラの液体で、緑色をしている。
ところが病気になるとこのサラサラの液体がドロドロになり、もっと進行するとネチョネチョしてくる。
まるでスライムのようだ。

スライムがさらに悪くなると、水分が吸収されだんだん中心から固くなってくる。
胆嚢はパンパンに張ってきて、表面を走ってる血管の流れが悪くなる。
そうすると今度は胆嚢の壁が壊死してきて、色も青白くなる。

そのまま放っておくとやがて胆嚢が裂けて、中身が飛び出る。
体はなんとかその飛び出た胆嚢の中身をそれ以上広がらないように脂肪の膜である大網を癒着させて対応する。
バンドエイドみたいなものだね。

このくらいで止まってくれればラッキーだけど、中身のドロドロが胆嚢からでる胆嚢管、さらにはその先の総胆管に詰まり始めると黄疸が出てきて状態がさらに悪くなる。
黄疸がではじめると元気もなくなってくるね、だいたい。

ここまできちゃうとさすがに手術で助けるのはきつくなってくる。
裂けたところがぐちゃぐちゃになってるからね。
一番安全なのはネチョネチョがちょっと固くなってくるころ。
胆嚢の壁が壊死するちょっと前くらいがいいと思う。

だからあまり「様子をみる」のはよしたほうがいい。
様子を見すぎて手術ができなくなるケースもある。

いまは腹腔鏡で胆嚢切除ができるようになったから動物たちの負担も少ないと思う。
自分に置き換えてみたらわかるけど、お腹を何十センチも切られたらそりゃ痛いよね。
痛いのは嫌です。痛くなくて直せるならそれにこしたことはない。

先日も腹腔鏡で胆嚢摘出した子がいるけれど、翌日から元気いっぱい。
こちらも嬉しくなるね。
これからもこういう痛くない手術で助けられる子たちが増えますように。


ね、ネチャネチャ、ベッタリでしょ。こんなのが詰まったらそりゃ取れないよね。
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2016年07月03日

歯科業界の凄さ

先日、九州で歯科医院をやっている友人が突然訪ねてきた。
訪ねてきた、と言っても残念ながら彼には会えなかった。
午前中の診療が終わってふと自分の机をみると、お昼ちょっと前にどうもりんごの樹に立ち寄ったらしい。
彼の名刺が置いてあった。

なんだ、一声かけてくれれば、と思って電話してみた。
聞くとセントレア(中部国際空港)でレンタカーを借りて、そこから目的地である岡崎市(りんごの樹の隣の市)までナビで行く途中、偶然にもうちの前を通ってまさかと思ったがうちの病院だった、と驚く展開。
りんごの樹が愛知のどこにあるか全く知らなかったけれど、偶然でも前を通りかかるとはびっくり!とは本人の弁。
病院に寄った時は私がちょうど診察中で、忙しそうだったから声を掛けずに名刺だけ置いてきた、ということだった。

なんだそうだったのか、みずくさい。
久しぶりだから食事にでも行こう、と誘ったが、ところでなぜ岡崎に行く予定があったのかそちらに興味がわいた。
彼のことだから、セミナーでもあったのかなと思ったが、名古屋ならともかくわざわざ岡崎でやるのも変だしな、と思った。

聞くと、非常に参考になりそうな人気の歯科医院があって、そこに見学に行くという。
そこはまだ開院して数ヶ月の病院だけれど、組織がしっかりしていて参考になりそうだから、患者さんが凄くたくさん押し寄せているらしく勉強になるからやってきた、とのこと。
わざわざ九州から飛行機とレンタカーを乗り継いで、それも片田舎の一軒の病院を見るためだけにそこまでするか…

これって凄くないか!?
彼はもう既に歯科医院を運営していて、今度分院を出すということでいろいろ研究しているのはわかるけど、その飽くなき探究心というか、研究心というか、とにかく参考になることならどんどん行動する、というのに感心した。
どうしたら良い病院ができるのか、どうしたら良い組織ができるのか、どうしたら患者さんに喜んでもらえるのか…

歯科の世界では他院に日常的に見学に行くのはどうも常識のようだ。
その岡崎の歯科医院も興味があったのでホームページを覗いてみたが、その先生もいろいろ見学に行っていると書いてあった。
そういえば北海道の歯科の知り合いもいろいろ見学に行ってるし、また逆に他院からもたくさんの見学者があるようだ。

コンビニよりも多い歯科医院。
動物病院よりはるかに競争の激しい歯科業界。
華麗にみえる歯科業界だが、彼らは日常診療の合間をぬってこうした地道な努力をしている。
いろいろ勉強会はあるけれど、そうした勉強もしているけれど、だけど九州からわざわざ一日かけてやってくる、こんな田舎まで自分の目で見にくるところが凄い。

大した行動力だと感心し、同時に自分もぜひ真似してみよう、うちのスタッフも連れて他院見学に行ってみよう、と思った。

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最近、院内のあちこちに張り出した、その名も「りんごの樹マナー」。これを見て日々の行動を見直します。自分では結構気に入ってるんだけど…
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2016年07月02日

治療の限界と可能性

誰しも治療の限界というものはあるだろう。
だけれども、その限界を超えなければ可能性は広がらない。
限界を超えるところは挑戦である。

挑戦は準備を整え、修練を積み、十分な覚悟を持って行うべきもの。
そうはいっても挑戦は常にリスクを伴う。
私はリスクを恐れる。

リスクを恐れてばかりでは前に進めない。
前に進まなければ現状維持であり、成長は望めない。
リスクを恐れない用意周到な準備が必要になる。

いつまでたっても準備が終わらない。
慎重であればあるほど前に進めない。
石橋を叩いても渡らない自分がいる。

実際やってみれば案外うまくいくもの。
それはわかっている。
でも、そこが意気地無しなのか。

自分でも臆病者だということは理解している。
でも、その気持ちに負けない自信とかチャレンジの心を持ちたい。
そのためには、ひたすら努力しかないのか。

誰もが皆、人の知らないところで努力している。
努力は自分にしかわからないし、他人には知る由もない。
結果しか、華麗な姿しか他人は見ることができない。

結局そう考えると、まだまだ自分は甘すぎるのか。
やっているように思うけど、箸にもかからない程度なのかもしれない。
みんな悩んでると思うけど、悩まないくらい馬鹿な方がいいのかもしれない。

考えすぎは何にもならない。
何も生まない。
考える前に行動あるのみ。

自分の気持を素直に吐き出そう。
吐き出すと楽になるのかな。
楽にならなくてもいいから、前に一歩踏み出す勇気を持ちたい。

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こんなところにもハートがにこにこ
ちょっと嬉しい!
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2016年06月30日

つ、疲れた…

昨日、今日と二日間にわたる横浜での学会が終わった。
これから新幹線で帰るところ。
ちょっと疲れました。

今回は実習が多く組まれているちょっと特殊な学会。
1日目は最近取り組んでいるマイクロサージェリーの実習を行った。
顕微鏡下で手術するマイクロサージェリー。

髪の毛より細い糸のついた、耳かきの先ほどの針で直径1.2mmの血管を繋ぎ合わせる。
はじめはシリコンの模擬血管で練習。
肉眼ではほぼ見えない、極細です。

最近老眼だからますます見えない。
でも顕微鏡で見ると恐ろしくはっきり見える。
この見え方は腹腔鏡のそれととても似ている。

直径数ミリの血管を繋ぐ細かい作業だけれど、こういうのはちょっと得意。
昔から手先が器用だったから、細かい作業も苦にならない。
もちろん教えてくれる先生にはかなわないけれど、頑張って練習しよう!

2日目は気管虚脱の手術を朝から夕方までずーーーーっと学んだ。
まだ学生の頃、鷲巣先生が何例かやっていたが、術後に気道分泌とか結構大変だった覚えがある。
あれから25年。

まだまだ広く一般的にやられてる手術では無いけれど、ポイントは血管と神経の温存。
昨日やったマイクロを応用すれば、こちらも期待できる結果が得られそう。
ますます今後が楽しみだ。一度、九州まで学びに行こう
(講師の先生は大分で開業されてるから)

その他には、骨折治療に用いられる、最近急速に開発が進んでいるロッキングプレートシステムもたくさんの情報を得た。
りんごの樹でも一つのメーカーを少しだけ導入しているが、出番が少ない。
タンスの肥やしとはまさにこのこと。

しかし、臨床の現場ではやっぱり必要な時があり、今まで治療法より一歩進んだ確実性を求めるならやはり積極的に導入しなくちゃいけない。
今回はこの大きな指針が得られた。
来月実習に行く海外の勉強会でも、これをさらに加速させた講義があるとの事で、今からワクワクする。

それにしてもやらなくちゃいけない事が山の様にある。
また気合を入れて、コツコツ確実にやっていこう。
やっぱり学会は刺激が多い。

でも、ずっと立ちっぱなしだったからさすがに疲れた。
ちょっと休んで帰ろう(^ ^)

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2016年06月29日

レンタル傘

今年も雨の季節。
という事で、突然の雨の時用にレンタル傘を作りました。
りんごの樹ロゴ入り、70cmの大きいサイズ!
これで荷物が多かったり、ペットを連れてても大丈夫ですね(^ ^)
皆さんにたくさん使って頂きたいです!
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2016年06月21日

世間は狭いね

先日、埼玉大宮で学会があったが、そこで知り合いのI先生にお会いした。
I先生とは数年来のお付き合いで、学会等で時々ご挨拶する。
今回も久しぶりにお会いし、お互いに少し時間があったので、帰りにちょっと飲みに行きましょうということになった。

学会会場からほど近いところに感じのいいお店を知っていたので、そこに移動して色々お話しした。
あいにく店内が混んでいたので、外のテラスに席を作っていただいた。
I先生はとても豪快に笑う方で、私はどちらかというと表情が表に出ない方なので羨ましいと思っている。

こういう仕事をしていると、喜怒哀楽が(怒るのは良くないが)表に出る方が良いと思う。
引っ込み思案で何を考えてるのかわからないと、相手は警戒するだろうし理解してもらうのが遅くなる。
私はI先生とお話しするのが好きで、豪快に笑われるとこちらまで笑顔になり、お酒が進む。

話の中で、「この後、Mと会うんだよ」とI先生が言う。
「M?」「Mって、◯大のM先生?」
「そうだよ、M先生。あいつも偉くなっちゃってさ。昔はいろいろバカやったんだけどね」

M先生と言えば私も良く知っているが、まさかI先生と同級生で、しかも親友とは。
二人はどちらかと言えば正反対。
かたや真面目で繊細な感じで、かたや豪快な奔放タイプ。

似た者同士ではないからお互いに惹かれるのか、ぱっと見違う感じだけれど芯のところは似ているのか。
どちらの先生も私は大好きなので、人がいいのは間違いないのだが。
それにしても、変なところで接点が見つかった。

学会はこういうところが面白い。
学問ももちろん面白いが、普段出会わない人、話さない人と話ができて笑いあえる。
人と人の出会いが刺激になる。

結局この後私もI先生にのこのこ付いて行って、M先生と終電まで飲んでしまった(笑)
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2016年06月15日

CTの有効性!

雄犬の睾丸は普通は陰嚢という袋の中にあります。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんではその睾丸がまだお腹のなかにあります。
お腹のなかの睾丸は内股のところにある鼠径輪という穴を通って外に出て、皮膚の下を移動しながら陰嚢内に落ちつきます。その期間約一ヶ月。

上手く陰嚢に辿り着ければいいけれど、途中で止まってしまった睾丸はお腹のなかであったり、あるいは鼠径輪はやっとこさ通ったけれど陰嚢までたどり着けず、皮膚の下で途中下車することもあります。

睾丸は、実は体温よりも低い温度に維持される事が必要です。
犬の体温は大体37度後半。
睾丸の温度はそれよりも数度低くなくてはならないけれど、体温の温度にずっとさらされると良くない影響が出ます。
運が悪いと腫瘍化してしまうので、もし途中で睾丸が止まってしまっていたらなるべく早く摘出した方がいいと考えられています。

まずは内股のところをよく触り、そこに睾丸が触れればラッキー。
多くはそこには触れず、お腹のなかに睾丸が取り残されているので、腹腔鏡を使って睾丸を取り出す手術をします。

手術前には超音波検査も行って皮膚の下に睾丸が隠れてないか探しますが、それでも100%の診断率にはなりません。
よく探したんだけれど結局皮膚の下に見つからず、仕方ないので腹腔鏡でお腹のなかを探します。
精菅という精子の通る管を膀胱の背中側から辿っていき、多くの場合はそこに睾丸が見つかります。
しかし、ときどきあるのは、結局睾丸が鼠径輪を通過したすぐの皮膚の下に隠れていて、外側から指先でさわってもよくわからないけれど、睾丸の位置をピンポイントで確認し、そこを小切開して注意深く探すとやっと見つかるという事があります。

最近はCTの出番が多くなっています。
手術前によくさわってもよくわからず、超音波でもはっきりせず、そんな時にCTを撮ってみるといともたやすく見つかります。今回もそんな子でした。

トイプードルの小さな男の子ですが、体が小さく、睾丸もまだ大きく発達していないので手術前には触診でも超音波でもわかりませんでした。さあ、お腹にカメラを入れて確認しよう、ということになりましたが、念のためCTを取ってみました。すると、あれだけ一生懸命探したのに分からなかった睾丸がくっきりはっきり皮膚の下、お腹の外、ちょうど内股のところに確認できました。
小さな小さな睾丸でした。

う〜ん、さすがCT。ここまでわかるとは…
またまたCTの無限の可能性にびっくりする今日この頃でした(笑)

これが正常側の睾丸
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これが小さな小さな隠れてる睾丸
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2016年05月27日

もっともっと!

世界一貧しい大統領、として有名なムヒカ元ウルグアイ大統領の本を読んでいる
以前、ネットで知ったスピーチをYouTubeで見たが、その時も心に響くものがあったが、今回の本も同様のことが書かれていてやはり心に響く

世界中の環境問題やエネルギー問題の解決策は現代の我々のライフスタイルのあらためが必須だ

どんどん消費し、どんどん捨てる
ゴミは多くなるわ、資源の争奪に為るわ、考えてみれば何もいいことはない

あれだけ夏になると電気が足りなくなると言われていたが、最近ではそんなニュースも見ない
電気が足らないから原子力発電が必要というが、もう少し電気消費を少なくしよう、とか、生活を見直そう、などといった提案は一つも出て来ない

会社も同じ、事業も同じ
もっと大きく、もっと発展して、もっともっと…
永遠地獄、永遠に続く…

ものを大切に使って、壊れたら修理して、愛着をもって最後の最後まで使い切る

田舎の生活はそういえばそうだった
小学生の頃は瓶とかで、小分けにして使っていた

発展するということは老いていくということ
発展を悪いとは思わないが、無限に発展し続けるというのはあり得ない
誰も言わないが、誰もそう思っていないのか

永遠に発展し続けると信じているのか

人の幸せはなんだろうか
この本を読んで改めて考えてみる
生きている価値はなんだろうか

われわれは発展するために生まれてきたのではない
幸せになるためにこの地球にやってきた、と言っている

資本主義、消費主義という馴染んだ言葉が妙に引っかかる

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2016年05月20日

今年もまた…

今年もまた、岐阜大での客員教授をやらせていただけることになりました。
担当は外科で、低侵襲外科を教えることになります。
昨年までは腹腔鏡外科のみでしたので、少し範囲が広がりました。

低侵襲外科となると鏡視手術のみならず、整形外科やインターベンションといってカテーテルを使った治療も含まれます。
人でもそうですが、様々な外科分野で「低侵襲」に行うことが盛んに研究されています。
ただ、低侵襲にすることが最終目的でなく、あくまでもアプローチの問題なので、低侵襲にすることに意味がある場合もありますし、大切開で行う方がはるかに適している場合もあります。

大きな可能性を秘めた分野ですので、一人でも多くの学生や獣医師が興味を持ってくれるといいなと思います。

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2016年04月06日

椿大社!

先日、お休みを頂いて家族で鳥羽に行ってきました。
天気も良く、ゆっくりできてとてもいい休日になりました。
美味しいものもたくさん食べて、大いに満足。

その帰り、鈴鹿の椿大社に急遽寄ることに。
というのも、大変な渋滞で、高速で3時間も立ち往生するということで下道で帰ってきました。
亀山から四日市に向かう途中で「椿大社」の看板を発見。

そういえば、今年のお正月に伊勢の猿田彦神社にお参りし、「道開き」の神様ということでお札をもらってきました。
私の父が、何かといえば「猿田彦」と子供の頃から言っていたので名前は知っていたんですが、その由緒を聞いてとても興味が湧きました。
芸能の神様である佐瑠女神社もお参りしてきました。

その時「椿大社」の名前は聞いていたので、いい機会だと思いちょっと寄り道。
さすがにこの時期は空いていて参拝の人影もまばらで、凛とした空気がとても気持ちのいいものでした。
伊勢神宮とはまた違った趣があります。

本殿にお参りし、椿岸神社に回ってパワースポットの「かなえ滝」へ。
道開きの神様に、望みが叶う滝、そして松下幸之助社にもお参りしてきました。
これで私にも経営の力が多少はつくでしょうか?

桜も見頃で伊勢道のたいへん見事な山桜に感嘆し、幸せをかみしめてきました。
この時期に高速をゆっくり走ることもなかったので、こんな楽しみ方もあるんだなあと嬉しかったです。
また是非来たいと思いました。

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2016年02月26日

永遠の町医者であり続けること

少し前からホームページの改修を行っていて、写真やコンセプトなども修正を加えています。
もうすでに見ていただいた方も多いと思いますし、先生かっこいいね〜と、ちょっと照れるお言葉もいただいております。
ありがとうございます!

今の自分の心に向き合い、そしてでてきた言葉…
「動物たちを治すだけでなく、飼い主様の心まで癒す存在でありたい」
自分の在り方、病院の在り方を示しました。

昔の獣医さんと違って今の獣医さんは細分化されています。
より専門化し、高度化し、ある病気は昔は治せなかったけれど今だったら治せるようになりました。
私も大学に通いながらより専門分野を学び、週のうち診療に出るのも少なくして勉強しています。

確かにある部門では詳しくなりましたが、でもなぜか楽しくないんです。
知識が増えるのは楽しいですが、患者さんの笑顔が遠い気がします。
なぜでしょう?勉強してるのに…
大学だからでしょうか?

最近はりんごの樹で、診療に出れる日になるべく多くの患者さんを診るように朝も30分早めに出ています。
夜も時間を延長して遅くまで診るようにしました。
すると、楽しいです。嬉しいんです。

もちろん良いことばかりではないけれど、悲しいことも多くあります。
褒められることばかりではないし、怒られることもしょっちゅうあります。
癒すどころか、気分を害してしまうこともあると思います。
だけど、涙を流しながら心の芯から悲しんだり、大声で笑って喜んでるほうが自分らしさを感じます。

勉強や情報収集をやめるわけにはいきませんから、ますますこれからも精力的に続けていかねばなりません。
でも、根本はやっぱり現場なんだなと思います。
現場に立って、陣頭指揮して、悩んで苦しんで、そして喜びを感じているのが自分らしいのだと思います。

グリーフケアといって飼い主様、ペットたちの心を考える治療やケアについて学んでいます。
学びのたびに心のモヤモヤが晴れる気分です。
このために自分は生まれてきたんだとさえ思えます。

永遠の町医者であり続けること。
飼い主様やペットの心までケアできる獣医であること。
さらに上のレベルを目指します!

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先日の横浜であった学会で隣を走り過ぎた赤レンガ倉庫!
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2016年02月03日

年中無休・夜9時まで診療!

先日、診療時間に関するアンケートを取らせていただきました。
アンケートにご協力いただいた皆様に感謝いたします。
どうもありがとうございました。

その結果、患者さんの来院しやすい時間帯が平日の午前中と夕方以降、そして土曜と日曜であることがわかりました。

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この結果を受けまして、りんごの樹動物病院では今年の4月1日から診察時間の改善を以下のように行うこととしました。

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どうぞ、よろしくお願いします!
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2016年01月10日

待合室が狭い!

うちの待合室は6人しか座ることができません。
開業当初、病院の広さは今の1/4位でした。
その当時の病院規模にしては大きめの待合室にしたんですが、現状ではちょっと混んでくると満員電車並みに皆さん立って待ってらっしゃいます。

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予約診療がほとんどなので、めちゃくちゃな混み具合がず〜っと続くわけではないんですが、それでも混んでて立って待たれてるのを見ると心が痛みます。
そんなこともあって、うちでは呼び出しベルをお渡しして、駐車場のお車で待っていただくよう勧めています。
呼び出しベルは、フードコートなどでラーメンとかできた時に鳴って知らせてくれるアレですね。

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幸い駐車場は台数を確保できているので、病院正面に6台、新館横に4台、裏の砂利の駐車場に15台くらい、合計20台くらい止められます。
夏とか車内は暑くて大変だと思いますが、狭い待合室で立たれて待つのに比べればマシかな、と思います。

新館を建てたばかりでお金がなくなっちゃったんですが、また余裕ができたら今度は待合室を広くできるといいなあと思っています。
何年先になるか分かりませんが、アイデアを温めておきますね。
posted by もとき at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年01月03日

あけましておめでとうございます!

皆様、新年あけましておめでとうございます!

昨年は色々思い出深い出来事がありました。
その中で「これは」というものを一つ挙げるとするならば、やはり「脱俺様セミナー」でしょうか。
後から考えてみれば、私自身を含め身の回りが大きく動き出す「初動」が感じられた2015年でした。

そして、年が明け2016年。
まさに胎動を感じ、これから新しい10年が始まる感慨深い新年を迎えることができました。

年末年始は毎年、後輩のS先生一家と過ごしています。
今年は鳥羽で新年を迎えました。
おかげさまで素晴らしい初日の出を見ることができました。

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そして、元旦に伊勢神宮と猿田彦神社に初詣してきました。

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伊勢神宮は言わずもがなですが、猿田彦神社は「みちひらき」の神様。
りんごの樹の新しい道がこれから大きく開けるよう、感謝とお願いをしてきました。

本年もよろしくお願いいたします!
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2015年12月20日

朝練!

どうぶつ内視鏡手術センターの一角に、ドライボックスでのトレーニング施設を作りました。
現在、腹腔鏡手術は私と副院長の2名が行っていますが、他の獣医師も腹腔鏡手術をマスターしたいとの声が多くこのような施設を作りました。
まあ、施設と言ってもそんなに立派なものではないのですが…(^_^;)

とりあえず3台のドライボックスで常時練習ができるようになっています。
で、教えなくちゃいけないと言う事で…
今は週2回、朝7時に集合して朝練をやってます!(^_^)

下の写真は、第1回目ということで写真を撮った「手と目の協調運動」のトレーニング風景です。
このトレーニングは、岐阜大の学生実習でも行っている内容です。
この後、針の持ち方、縫合結紮と進んでいきます。

ある程度うちのスタッフができる様になってきたら…
他の病院の先生で「これから腹腔鏡の手術をしたい!」という人とも一緒に練習したいですね (^_^)!

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2015年11月24日

だからこそペットを飼う!

最近のペットは人と同じようにとても長生きになってきました。以前はフィラリア症で亡くなるワンちゃんが多く、早いと5〜6歳で亡くなる子たちが多く見られましたが、フィラリア予防薬が普及して10歳を超えて元気な子たちが増えてきて、平均寿命は13〜14歳くらい、人で言うと80歳くらいになりました。それでもまだ全然元気な子も多く、17〜18歳くらいまで長生きすることも珍しくなくなってきました。人間で言うところの100歳に相当します。

これだけ長生きになってさぞ皆さん幸せなんだろう、と思うと実はそうではない現実があります。というのは、飼い主さんが年をとられて、例えば60歳を過ぎて飼っていた子が亡くなった時、多くの飼い主さんは「もう飼えない」とおっしゃいます。理由を尋ねると「次に飼った子が亡くなるまで(つまり20年近く)私が生きていないかもしれない。だから本当は飼いたいけれどペットは飼えない」と言われます。私はとても悲しくなるのですが、今の長生きの動物ではそう思っても仕方ないのかな…と思ったりしていました。

そんな時、学会である先生がこう仰っていました。

今まで私は年配の方が新しいペットを飼われないのを仕方ないと思っていた。でも、今は違う。今は、これからその方が老後を迎えるわけで、だからこそ新しいペットを飼って欲しいと思う。動物を飼うということはとても良いことで、飼う事によって必ず飼い主さんの人生も楽しく、温かいものになります。精神的にもいいし、散歩することで体にもいい。その子を面倒みるということで張り合いも出るし、何よりあなたを頼ってくれる子がいるというのは、あなたの人生が輝く最高の存在です。もし、あなたがその子より先に亡くなることがあったら、あるいは飼えない状況になったら、もちろんお代はいただきますが、この私が全責任をもってその子の里親さんを探します。そうでなければ、私が老犬ホームをつくって最後亡くなるその時まで責任を持ちます。今は、私はそう伝えています。

私は思わず心のモヤモヤがすーっと晴れ渡っていく気分でした。そうか、そうなんだ!人は年を取って、人生の最終章を迎えるその時だからこそペットを飼うんだ。本当に心温まる、人生をペットと共に歩んでいくんだ。

これからますます高齢化を迎えるこの日本で、私も含めて人生を幸せに生きる術として、人間だけでなく可愛がってもらえる動物たちのためにも、この考えを広くみなさんに伝えたいと思いました。そして、そんな人と動物との関係を縁の下で支えることができる仕事に私自身が就いていることに、幸せを感じました。これからもたくさんの動物たち、そして関わる飼い主さんたちを幸せにできたらいいなあと思いました。

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