2017年06月11日

国際学会に参加!

昨日まで3日間ほどお休みを頂き、横浜で開かれた「日本肝胆膵外科学会」に参加してきました。
例のごとく獣医師の学会ではなく医師の学会であったので、何千人というたくさんのお医者さんに混じって(おそらく獣医師は私だけ…)ちょっと心細かったですがとても刺激を受けてきました。
私が専門にしている腹腔鏡外科、特に胆嚢や肝臓の外科は獣医師の世界ではまだまだ非常に遅れていて(日本でも海外でも)、医師のレベルからするとうん十年の開きを感じます。
悔しいですが、我々獣医師の世界で論議されるのは腹腔鏡手術をやりました、成功しました、というレベルです。
一方、医師のレベルは当たり前ですが世界中でものすごく研究や臨床がされていて、非常に細かく、またたいへん高いレベルの話をしています。
同じ手術をするのにも日進月歩。どうしたら安全性を引き上げることができるのか、どう考えたら出血量を少なくすることができるのか、そんな話を毎日毎日朝から晩までずっと食事をしながらでも議論していました。
私は動物の手術においても決して引けを取ることなく、同レベルのクオリティの高い手術をしたいと思っているので、こうして様々な学会にお邪魔して勉強させていただいています。
明日、すぐにできるというわけではないですが、常に上を目指して頑張りたいです。

今回も非常に刺激を受け、また知らなかったこともたくさん学んで帰ってきました。
たった一つでも知らないことが明確になり、その対処法や考え方を学ぶことが明日につながると思います。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、動物や人も同じ哺乳類。器官の構造や発生過程はほぼ同じと考えられるので、人の医学から応用できることは山ほどあります。
ペットも同じ家族だから人と同じように治してあげたい、同じレベルを目指してあげたいです。

そんな中で今回お話ししたいなと思ったのは、学会会場でどの位置に座るか、座席を確保するか、ということです。
単純なことですが、会場でどの位置に座るかということは非常に大切だと今回痛感しました。

例えば学会とか研究会とか参加した時、今までであれば私は後ろの方か、真ん中あたりに座っていました。
理由はやっぱり恥ずかしいから…。
多分みんな同じでしょうけど、だいたい後ろの方から埋まってきて前の方が空いてる、というのはよく見かける光景です。ところが今回、ある会場に入ったら人が一杯で立ち見が出ているほどでした。
仕方なく前の方に移動して空席を探しましたがあいにく最前列しか空いていません。そこでちょっと図々しいかなと思いましたが誰も知り合いも居ませんからまあいいやと、その最前列の一番端に座りました。
ほどなくしてそのセッションが始まりました。今回の学会は「アジア太平洋肝胆膵学会」という国際学会も兼ねていたので海外のお医者さんたちもたくさん出席されていました。もちろんスピーカーの先生方も大勢海外から来日されていました。
私の目の前の座長席には長身のフランス人が。その方こそかの有名なDr. Brice Gayetでした。後から知ったのですが非常に著名な方で、世界最高峰の技術をもつ先生だとのこと。すこし高齢の先生ですが、まだ最前線で活躍されているということで日本人ドクターが何人も弟子入りされており、また何度も来日されていらっしゃるとわかりました。
私のほんの1〜2mのところでGayet教授が非常に優しい笑顔で弟子の先生方に話しかけられ、その息吹も感じるほどの近距離でそのオーラや空気感に包まれました。教授は「とにかく安全に。ゆっくり、できるだけゆっくりと。ビデオは決して早回しにしないこと。」と仰られ、発表の時々でメモを取っていました。どの箇所でメモを取っているのか、何がポイントなのか、そんなことを目の前にいる私はつぶさに観察することができて非常にラッキーでした。こんなこといつも座っている後ろの席ではとても体験できないことでした。肝胆膵外科を専門にされている医師の先生でもなかなか体験できないことではないかと…。アイドルを目の前に興奮している感覚でした(笑)。

学会にしても研究会にしてもとにかく講師の目の前、吐息がわかるほどの席に陣取ること。これは初学者のような一獣医師にとってはとてつもない大きな発見でした。
多分これからは私は一番前の一番いいところに陣取って話を聞くようになるでしょう。これだけでも今回の学会参加には意味があったと思いました。本当にためになりました!

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posted by もとき at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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