2017年04月20日

腹腔鏡手術のススメ

当院では避妊手術など腹腔鏡手術で行っていますが、まだまだ一般の飼い主さんたちの認知度が低いと感じます。
手術説明の時に開腹(お腹を大きく切る今までの方法)と腹腔鏡の話をしますが、ほとんどの方はご存知ありません。
腹腔鏡手術は人では、特に胆のう摘出では9割がた腹腔鏡で行われます。
なので「腹腔鏡」というコトバを聞いた方は大勢いらっしゃると思うのですが、それが動物でもできるということをご存知ない方がほとんどだと思います。
あるいは、動物に手術を受けさせるということが非日常的なので、じゃあ手術方法をどうするというところまで考えが及んでないのかもしれません。

腹腔鏡をやってる側からしたらとてもいい手術だと思うので、ぜひ多くの動物たちが手術を受ける時にこの方法が選択されるといいなと思っています。
どちらかというと開腹か腹腔鏡か、という選択ではなく、割と軽度な状態だったり正常な状態で手術を受ける場合は腹腔鏡、ちょっと重症になってきたら開腹という考え方だと思います。

手術の師匠であるH先生から聞いた話が印象に残っています。
例えばがん患者さんがいて、初期、中期、後期、末期と4段階に分けた時に真ん中の2段階は誰が手術しても上手くいく時は上手く行くし、転移を起こしてしまう場合は転移してしまう。
しかし、初期の場合は誰がやってもどんな方法でもほとんどの場合が結果は良好である。ならば、できるだけ患者さんに負担の少ない手術でやってあげれた方がいいのではないか。だから私は初期の患者さんには腹腔鏡でやることにした。

開腹か腹腔鏡かどっちだ、ではなくて、この場合は腹腔鏡、この場合は開腹が適している、という考え方が適切なんどろうと思います。
こんなことを一般の方にも広く知っていただけたらと思っています。
posted by もとき at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/179498288

この記事へのトラックバック