2016年06月30日

つ、疲れた…

昨日、今日と二日間にわたる横浜での学会が終わった。
これから新幹線で帰るところ。
ちょっと疲れました。

今回は実習が多く組まれているちょっと特殊な学会。
1日目は最近取り組んでいるマイクロサージェリーの実習を行った。
顕微鏡下で手術するマイクロサージェリー。

髪の毛より細い糸のついた、耳かきの先ほどの針で直径1.2mmの血管を繋ぎ合わせる。
はじめはシリコンの模擬血管で練習。
肉眼ではほぼ見えない、極細です。

最近老眼だからますます見えない。
でも顕微鏡で見ると恐ろしくはっきり見える。
この見え方は腹腔鏡のそれととても似ている。

直径数ミリの血管を繋ぐ細かい作業だけれど、こういうのはちょっと得意。
昔から手先が器用だったから、細かい作業も苦にならない。
もちろん教えてくれる先生にはかなわないけれど、頑張って練習しよう!

2日目は気管虚脱の手術を朝から夕方までずーーーーっと学んだ。
まだ学生の頃、鷲巣先生が何例かやっていたが、術後に気道分泌とか結構大変だった覚えがある。
あれから25年。

まだまだ広く一般的にやられてる手術では無いけれど、ポイントは血管と神経の温存。
昨日やったマイクロを応用すれば、こちらも期待できる結果が得られそう。
ますます今後が楽しみだ。一度、九州まで学びに行こう
(講師の先生は大分で開業されてるから)

その他には、骨折治療に用いられる、最近急速に開発が進んでいるロッキングプレートシステムもたくさんの情報を得た。
りんごの樹でも一つのメーカーを少しだけ導入しているが、出番が少ない。
タンスの肥やしとはまさにこのこと。

しかし、臨床の現場ではやっぱり必要な時があり、今まで治療法より一歩進んだ確実性を求めるならやはり積極的に導入しなくちゃいけない。
今回はこの大きな指針が得られた。
来月実習に行く海外の勉強会でも、これをさらに加速させた講義があるとの事で、今からワクワクする。

それにしてもやらなくちゃいけない事が山の様にある。
また気合を入れて、コツコツ確実にやっていこう。
やっぱり学会は刺激が多い。

でも、ずっと立ちっぱなしだったからさすがに疲れた。
ちょっと休んで帰ろう(^ ^)

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posted by もとき at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年06月29日

レンタル傘

今年も雨の季節。
という事で、突然の雨の時用にレンタル傘を作りました。
りんごの樹ロゴ入り、70cmの大きいサイズ!
これで荷物が多かったり、ペットを連れてても大丈夫ですね(^ ^)
皆さんにたくさん使って頂きたいです!
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posted by もとき at 03:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年06月21日

世間は狭いね

先日、埼玉大宮で学会があったが、そこで知り合いのI先生にお会いした。
I先生とは数年来のお付き合いで、学会等で時々ご挨拶する。
今回も久しぶりにお会いし、お互いに少し時間があったので、帰りにちょっと飲みに行きましょうということになった。

学会会場からほど近いところに感じのいいお店を知っていたので、そこに移動して色々お話しした。
あいにく店内が混んでいたので、外のテラスに席を作っていただいた。
I先生はとても豪快に笑う方で、私はどちらかというと表情が表に出ない方なので羨ましいと思っている。

こういう仕事をしていると、喜怒哀楽が(怒るのは良くないが)表に出る方が良いと思う。
引っ込み思案で何を考えてるのかわからないと、相手は警戒するだろうし理解してもらうのが遅くなる。
私はI先生とお話しするのが好きで、豪快に笑われるとこちらまで笑顔になり、お酒が進む。

話の中で、「この後、Mと会うんだよ」とI先生が言う。
「M?」「Mって、◯大のM先生?」
「そうだよ、M先生。あいつも偉くなっちゃってさ。昔はいろいろバカやったんだけどね」

M先生と言えば私も良く知っているが、まさかI先生と同級生で、しかも親友とは。
二人はどちらかと言えば正反対。
かたや真面目で繊細な感じで、かたや豪快な奔放タイプ。

似た者同士ではないからお互いに惹かれるのか、ぱっと見違う感じだけれど芯のところは似ているのか。
どちらの先生も私は大好きなので、人がいいのは間違いないのだが。
それにしても、変なところで接点が見つかった。

学会はこういうところが面白い。
学問ももちろん面白いが、普段出会わない人、話さない人と話ができて笑いあえる。
人と人の出会いが刺激になる。

結局この後私もI先生にのこのこ付いて行って、M先生と終電まで飲んでしまった(笑)
posted by もとき at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016年06月15日

CTの有効性!

雄犬の睾丸は普通は陰嚢という袋の中にあります。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんではその睾丸がまだお腹のなかにあります。
お腹のなかの睾丸は内股のところにある鼠径輪という穴を通って外に出て、皮膚の下を移動しながら陰嚢内に落ちつきます。その期間約一ヶ月。

上手く陰嚢に辿り着ければいいけれど、途中で止まってしまった睾丸はお腹のなかであったり、あるいは鼠径輪はやっとこさ通ったけれど陰嚢までたどり着けず、皮膚の下で途中下車することもあります。

睾丸は、実は体温よりも低い温度に維持される事が必要です。
犬の体温は大体37度後半。
睾丸の温度はそれよりも数度低くなくてはならないけれど、体温の温度にずっとさらされると良くない影響が出ます。
運が悪いと腫瘍化してしまうので、もし途中で睾丸が止まってしまっていたらなるべく早く摘出した方がいいと考えられています。

まずは内股のところをよく触り、そこに睾丸が触れればラッキー。
多くはそこには触れず、お腹のなかに睾丸が取り残されているので、腹腔鏡を使って睾丸を取り出す手術をします。

手術前には超音波検査も行って皮膚の下に睾丸が隠れてないか探しますが、それでも100%の診断率にはなりません。
よく探したんだけれど結局皮膚の下に見つからず、仕方ないので腹腔鏡でお腹のなかを探します。
精菅という精子の通る管を膀胱の背中側から辿っていき、多くの場合はそこに睾丸が見つかります。
しかし、ときどきあるのは、結局睾丸が鼠径輪を通過したすぐの皮膚の下に隠れていて、外側から指先でさわってもよくわからないけれど、睾丸の位置をピンポイントで確認し、そこを小切開して注意深く探すとやっと見つかるという事があります。

最近はCTの出番が多くなっています。
手術前によくさわってもよくわからず、超音波でもはっきりせず、そんな時にCTを撮ってみるといともたやすく見つかります。今回もそんな子でした。

トイプードルの小さな男の子ですが、体が小さく、睾丸もまだ大きく発達していないので手術前には触診でも超音波でもわかりませんでした。さあ、お腹にカメラを入れて確認しよう、ということになりましたが、念のためCTを取ってみました。すると、あれだけ一生懸命探したのに分からなかった睾丸がくっきりはっきり皮膚の下、お腹の外、ちょうど内股のところに確認できました。
小さな小さな睾丸でした。

う〜ん、さすがCT。ここまでわかるとは…
またまたCTの無限の可能性にびっくりする今日この頃でした(笑)

これが正常側の睾丸
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これが小さな小さな隠れてる睾丸
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posted by もとき at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記